春のテーブルアレンジメント
春のお祝いの席を華やかに…
バラ:華やかさの定番。豪華な雰囲気は右に出るものなしですね。
スプレーカーネーション:ピンク花を使用。本来とても丈夫なので水替えを丁寧にしてやれば、つぼみだったものも順番に咲いてきますね。
トルコキキョウ:白の八重咲きを使用。バラのような嵩にくわえ、やわらかさがあります。これもおもったよりどんどん咲いていきました。
こでまり:丸い形を小さな花が集まってつくるこでまり。ふんわりとしなるところがやさしさをあらわすのにいいですね。最後のほうは花びらが散りやすくなるので飾る場所に気をつけてください。
玉シダ:回りを締めるグリーン物として登場。どこから切手もそれなりに使える、というのがレザーファンと同様、アレンジにはぴったり!
おはなコラム: 「ちょっとでも長く楽しみたい」
お稽古がおわって、きちんとオアシスに生けられたアレンジは、おうちに持って帰った後も私たちを和ませてくれています。でもお花は生き物でどんどん弱っていってしまうのです。オアシスに何度水を含ませても、やはりしおれてきてしまいます。またお稽古の時にはつぼみだったお花が、元気に開いてきたりすることで、全体の形が崩れてしまうこともあるのです。
アレンジのお花はもちろんしばらくそのままで楽しむのがいいのですが、少し弱ってきたかな?とおもったら、思い切って解体してしまったほうがいいかもしれません。一度オアシスから全部抜いて、丈を短く切りなおし、小さなコップや花瓶に小分けして生けなおしてあげると、また新しい表情を見せてくれるばかりか、お花自体が長持ちするように思います。
弱ったな…とおもったら、まだいける?と思ううちに、早めに生けかえを。私はこの思いっきりが悪くて今までに何度もお花を短命にさせてしまったようなのです。土からは離されてしまったお花たちでも、ちょっとでも長く楽しんであげたい…。そんな気持ちを忘れてはいけないなと思いました。
この花材はいろんなかたちのアレンジができます。お稽古のときもあまりの多様さにびっくり。背の高い花器にしだれるようなアレンジや、平たいお皿のような花器に広げたようなアレンジなど、自由な発想で活けられるお花でした。
【1】バラとカーネーションで形を作る。
今回はコーンの形。バラ(咲いてないほう)をオアシス中央にまっすぐ高めに立てます。これがコーンの中心(最高点)です。残りのバラやカーネーションで、中心のバラを支えるように4方に配置します。このときにあまり横に張り出さないように。縦の線を強調してください。
【2】玉シダで土台作り
玉シダを4本づつ同じ長さにきりそろえ、オアシスの根元にまっすぐ横へ並行に四方にだす。このときにもあまり横に長くしすぎないように。高さの高い2等辺三角形を作る感じで。上から見たら円になるように、縦横四方、斜め四方、その間をつなぐ四方に入れていく。
【3】バラと玉シダをつなぐ線をカーネーションでつくる
中心のバラと土台の玉シダで2等辺三角形ができているので、その辺からはみ出ないようにカーネーション、トルコキキョウでつないでいく。
【4】最終仕上げ
こでまりをちらす。あまりしならせずに、埋めていく感じでふわふわっとつかってみましょう。最終的に縦に伸びる線がイメージできればOKです。