09-10/2002

秋草のアレンジメント

暑さ寒さも彼岸まで。
一気にお部屋に秋がやって来るようですね

秋草のアレンジ

少し大きな写真はこちら

9−10月のお花たち 作り方

9−10月のお花たち

すすき:お月見の友…。私が子どもの頃は田舎暮らししてたこともあって、その辺にあるもの、という意識でしたが、すっかり「わざわざ買うもの」になってしまいましたね…。よく手を切ったものです。痛いんですよね、これが。

スカピオサ:白、ブルー、あと深い色もあり、その多彩さに驚きます。それぞれに雰囲気があり、やわらかさとほんのりしんみりな情緒がありますね。

ほととぎす:秋の野草っぽい感じ。色もかたちも作られた美しさというよりは自然を感じさせます。同じ向きに平たく葉っぱがついていることに今さら気づきました。

ヒペリカム:(み)物の定番!になってきましたねー。独特のいろかたちにつやつや感が可愛いですね。

ワレモコウ:先月も登場。秋の草の雰囲気はこれしかないのか?ってことはないんでしょうけど、それでもはずせない、一本。

スプレー菊:今回は薄いピンク。菊は種類も多彩だしいろいろな使い方ができますよね。仏様用だけじゃないのよ〜と主張しているようです。

おはなコラム: 「すすき」

学名Miscanthus sinensis Anderss。古来から日本人にはなじみの深い草です。刈り取って屋根材にする「茅」としての使い方や、ほうきにしたり、編んで縄や草履にしたり…。また十五夜のお月見にススキを飾るのも、本来は病虫害や災害から農作物を守り、豊作を願う農耕儀礼の名残なのだそうです。
こんな生活密着草、すすきは人のこころにもじっくり根ざしています。「万葉集」や「古今集」をはじめすすきは文学にも多く登場しています。
そんな一つをご紹介。
「秋の野の草の袂(たもと)か花薄(すすき)穂に出(い)でて招く袖(そで)と見ゆらむ」(「古今集」秋上・在原棟梁(ありわらのむねやな))

都会ではだんだんみられなくなっていくすすきですが、目にした時に感じるほっとするような懐かしいような気持ちは、長い間培われてきた、すすきと私たちとのお付き合いの証明なのかも知れませんね。

作り方

ススキを背景に使ってみました。全体に斜めになびく感じにしたかったのですが、きちんとどこかでバランスを取らないと、ひっくり返りそうなアレンジになってしまいますので注意が必要です。

【1】ススキを背景にたてる
背景となるススキを後ろに一線上にたてる。このときなびかせてもまっすぐ立ててもかまわないが、高さは全体の高さを決定づけるものとなるので置く場所との兼ね合いを考えるように…。

【2】ホトトギスをフォーカルポイントに挿す
ホトトギスは葉の向きが決まっているので、前後に振り分けていれる。よこにするとベターっと平坦な雰囲気になるので気をつけてください。

【3】ホトトギスの葉、ヒペリカムの葉でオアシスをカバーする
先にオアシスカバーをしてしまう。この時にバック処理もしておきましょう。ホトトギスの葉が余りに大きいと、大雑把な感じになるので、小さく細かくしたほうがいいかも…。

【4】ヒペリカム、スプレー菊で肉付け
ある程度種類を固めて入れたほうがいいでしょう。全体の様子を少し離れてみながら入れるのもいいかもしれません。

【5】スカピオサ、ワレモコウで仕上げ
いわゆる「散らし系」「ふわふわ系」でまとめます。散漫にならないように、ワレモコウは一定の法則性をイメージしながらいれてみるのも一つです。






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Words of Wisdom OK312: 「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典


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