夏のちびアレンジメント
暑い夏はお花にとっても厳しい季節。
涼やかな気持ちを呼んでくれるかな?
ひまわり:夏の定番。でも切花にすると日持ちが悪く、すぐにかわいそうな姿になってしまいました。やはりひまわりは太陽の下…なのでしょうか。
ニゲラ:個性的なつぼみが印象的なニゲラ。ふわふわ感が大好きな一本です。つぼみのままでもきれいな青い花が咲いても、場の雰囲気をぐっと高めてくれます。
アリストロメリア:今回は白を使用。いろんな色がありますが、アレンジ自体の嵩を出したりするのにはちょうどいいです。
ブプレリウム:その柔らかい緑色、小さな黄色い花が全体のさわやかさを演出してくれるのでは…と思って加えました。柔らかくしなったりするところも、短く使ったり、垂れ下がらせたりする時には有効です。
おはなコラム
: 「ひまわり」
今回は「こひまわり」を使っています。キク科の植物で学名はHelianthus argophyllus。夏の代名詞のような、鮮やかで元気な花です。日本には江戸時代に、当時の中国での呼び名『丈菊』として伝わりました。その後、元禄の頃に『ひまわり』の名前が「太陽の動きにについて回る」とみられたことから広まっていくのです。でも実は、ほとんどのひまわりの花が「まわる」のはつぼみの間だけ。花びらが黄色く色づく頃にはその動きは鈍り、開花後は多くは東を向いたまま固定されるようです。
元気に咲いている時はもちろん、花の盛りが終わってうつむきがちに種を育てている姿も、夏の終わりを告げるやさしいメッセージに見えてきますね。
【1】ひまわりをいれる
中央にひまわりをいれて、全体の柱にする。
【2】ブプレリウムを挿す
ブプレリウムを小さく小分けして、全体に埋めていく。今回は背の高い花器を使っているので少し下がり気味にしてもいいかも。とても細く柔らかい茎なので、挿す時には折れないように注意して。
【3】アリストロメリアをさす
インパクトの強い花なので、バランスを考えて。わたしは主役のひまわりを食ってしまわないように、短めに入れました(ひまわりも小ぶりなので)。
【4】ニゲラを散らして全体を整える
ニゲラはつぼみがいっぱいあって、使い勝手がいい花材です。一本ずつ分けて自由に散らしてみました。
今回はお稽古が夏休みだったので、自分で花材選びから一人でやりました。難しいけど、楽しさは倍増。お花は本当に有効な清涼剤です。