06-07/2001

 

初夏のアレンジメント

 

梅雨のうっとおしさをしばし忘れて
さわやかな風がふいてくるように

初夏のアレンジメント

少し大きな写真はこちら

6−7月のお花たち 作り方


6−7月のお花たち

すぐり:熟すと赤くなる実がいっぱいなっています。透明感もつやのあるとってもきれいな実です。しっかり熟すとそのまま生や、ジャム等に加工して食用になります。

夏はぜ:淡い緑でさわやかな夏はぜ。枝ふりが広いものが多かったので、「木陰」の演出にぴったりです。

アリストロメリア:花屋さんでの定番の花になりつつあります。色も多種あり、嵩もあり、割に安価なので手が出しやすい花かも。そしてとっても丈夫な花のです。

ベラドンナ:花びらが透けるように薄いベラドンナ。主張しすぎず、やさしい雰囲気を出しています。

ニゲラ(実部分):今回は実を使用。邪魔しないけど、ちょっとしたアクセントになっています。鮮やかさはないけどしまる、名脇役です。

おはなコラム : 「すぐり」

和名で「すぐり」といいますが、「カラント」の一種です(今回はレッドカラント。黒いものや、白いものもあります)。ユキノシタ科スグリ属。6月から7月にかけて真っ赤な半透明の実をつけます。さながらルビーのようです。
この美しさがいいのか、最近は花屋さんの店先で、鉢植えになっているスグリをよく見かけます。ラッピングによってはなかなかおしゃれな、「花」より華やかな、インテリアになるでしょう。
「カラント(Currant)」の名前の由来は古代ギリシアの都市国家「コリント」特産の干しぶどうとフサスブリの果実が似ていたからとか…。主産地は北ヨーロッパです。
酸味がとても強く、生ではなかなか食べられませんが、ジャムやゼリーにして楽しむこともできます。


作り方

今回のテーマは「木の下闇<このしたやみ>」。初夏の暑い日に、森の中に1歩足を踏み入れた見たときの、あの感じ…。うす暗くひんやりしているのだけど、渡る風はさわやかで、しばし暑さを忘れる…、そんなイメージを大切にアレンジをしてみました。
ちなみに今回はフリーフォーム。形にとらわれず、強く心にイメージしたものを表現できれば成功です。

【1】すぐりの位置を決める
すぐりは実がいっぱいなっているので、じょうずに生かしながら枝をさばく。全体の柱になるように位置を決める。中央にまっすぐ…では面白味がないので、少しはずしてみましょう。

【2】夏はぜをいれる
夏はぜは枝振りがいろいろなので、よく枝を見てさばく。わたしはすこし曲がっているところを使って、パラソルの様なイメージでいれてみました。

【3】すぐりの細かい枝を使って、オアシスカバー
細かい枝を使ってオアシスを少しカバーする。ここで注意するのは通常のアレンジのように「オアシスが見えないように」でなく「涼感」を大切に! あんまりぎちぎちに埋めてしまうと、「涼やかな森」というよりは、「うっそうと茂るジャングル」になってしまいます。

【4】アリストロメリアをフォーカルポイントに
いくつかの花をまとめてフォーカルポイントにします。大事なのは「空間」。とにかく埋める、という発想ではなく、風の通る道を意識して空間を空けるようにしましょう。

【5】ベラドンナ、二ゲラの実でまとめる
最期に全体のバランスをみながら、ベラドンナ、二ゲラの実を入れていきます。ふわふわっとうかせる感じで…。











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Words of Wisdom OK312: 「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典


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