プレゼントアレンジメント
春の贈り物に添えて。
やさしい心をお花が伝えてくれますよ
スプレーバラ:今回はピンクを使用。小さな花が一本にいくつかついているスプレータイプです。今回のような小さなアレンジにはぴったり。
レースフラワー:ちいさなちいさな白い花がきゅっと集まってまとまりをつくり、そのまとまりがまたまとまって大きく見せている花です。今回はかなり小分けにして使いました。レースフラワー、とはよく名づけたものです。
ブバリア:四つにぱっと開いた花びらがとても印象的。やさしさと力強さがあり、メリハリをつけています。
ブプレウルム:花屋さんで良く見る、小さな黄色が印象的な花。小分けして使うと1〜2本でもしっかりかさがあります。黄緑いろがまた鮮やかできれいなんです。
ルスカス:アレンジではよく使われる切葉。長持ちします。しっかりしていて見た目にもきれいなので、花嫁さんのブーケにもよくあるようです。
おはなコラム
: 「贈るこころ」
お花を贈る…。簡単なようでなれないと少し難しい。とりどりに咲き誇る花にあふれたお店で、さて何を選んで、どうやって贈ったものか、迷われた経験をお持ちの方もおられるかもしれません。
プレゼントのお花を考えるときに、キーになるポイントを少しあげてみます。
◎相手の状況:お見舞いに「鉢物」はご法度、というのはかなり有名な話です(根がついている⇒根つき⇒寝つき、となり縁起が悪い)。でもこの他にも考えられることはあります。忙しい相手や普段余りお花に触れる機会がない相手なら、「花束」より、「アレンジ」のほうが絶対おすすめです。花瓶を探す手間も、どうやっていけようかと考えさせるわずらわしさもなく、すぐにお花で和むことができますから。小さなお子さんがおられる相手には子供になじみのある花を入れてあげるのもいいかもしれません。
◎気を使わせないアイデア:アレンジを持っていくなら花器にも一工夫。ふだんからかわいいお菓子の箱などがあれば残しておくと役立ちます。セロハンやラップ、アルミホイルでオアシスをしっかりくるむとそのまま素敵な花器になります。このような花器ならもらった側も気兼ねなく、もらいっぱなしにできますからね。
◎季節(旬)・予算:温室栽培が多くなったとはいえ、もともと自然のものであるお花には季節があります。季節(=旬)にあったお花を選ぶことは、季節感をさらに演出する効果があり、さらに長持ちする、というよさもあります。価格も抑えられるかもしれません。このあたりのことはお花屋さんに相談しましょう。予算も合わせて言うと、よいアドバイスをもらえるはず。お店できれいに見える花がいい花とも限らないのが注意点です(入荷してから日がたっていることもあるし)。このあたりの情報をきっちり教えてくれる花屋さんがいい花屋さんだと私は思います。
今回は「プレゼントのアレンジ」ということで、先生からもお話がありました。相手に気を使わせず、カジュアルにおしゃれにお花を贈ることは、とっても素敵なことです。
「プレゼント」なので、「持ち運び」を意識したいけ方を心がけるように、とアドバイスを受けました。ちょっとワタシは散漫になってしまいましたが…_(^^;)ゞ
【1】花器をセロハン紙、アルミホイルなどで防水カバーする
毎回当然のことなのですが、今回は花器に紙箱を使用したのであえて載せました。セロハン紙は文房具店や花屋さんで売っています(ワタシはラッピングコーナーで求めました)。一回買えば結構使えます。
【2】ルスカスで花器の周りをカバーする
オアシスが見えないように周りを囲います。持ち運びを考慮し、あまり長く左右に出さないように。きっちりと小さくまとめていくのがよいようです。
【3】ブプレウルムを小分けにしてうめる
ふつう、うめるのに使う花は最後にバランスを見ながら入れることが多いのですが、今回のブプレウルムは小分けすると細い茎になってしまい、花の合間に入れていくことは非常に難しいため、オアシスが広く開いているうちに一定量を、入れていったほうがよいでしょう。
【4】スプレーバラ、ブバリアで全体のイメージをまとめる
ワタシは今回ラフな感じに散らして、バラとブバリアを配置してしまいましたが、もっとデザイン的ないけ方をしてもいいと思っています。バラで周囲を固めて、ケーキのようなイメージなど。ポイントは短くコンパクトに!持ち運びの際、枝が折れたり、抜けたりすることを防ぐためです。また短く切った花は給水の長さも短いので長持ちするようです。
【5】レースフラワーで最終仕上げ
ブプレウルムとは対照的に、レースフラワーは小分けしても非常に硬い茎ですので、最後にバランスを見ながら散らします。このときもあまり長く入れないように。持ち運ぶときに折れてしまいますよ。