緑いっぱいのアレンジメント
葉っぱばかりのちょっと変わったアレンジメントです。
おちつきと自然な癒しの効果があるようです。
今回のアレンジは「葉っぱ」。花にはないやさしさが満ちています。
あらためて、「緑」のバラエティーに富んだ表情におどろかされます。
8種類のみどりがそろいました。
エメラルドウェーブ: 谷渡り の一種。中心に一番背を高くして使っています。細かいうねりが特長。
赤ドラセナ: 一番小豆色っぽい葉がこれ。観葉植物で有名。緑ももちろんあります。
リューカデンドロン: 目を引くまつぼっくりのような実がこれ。今回は花の変わりに中心として使いました。匂いもないし、なんか不思議な実。
ピットスポルム: 小さい斑入りのみどり。最近はガーデニングなどでよく使われる緑です。
街角や庭先で見たことあるような・・・って感じの葉っぱ。
クッカバラ: アレンジの右左に添えられた、反らせた手のひらのようなはっぱがこれ。やつでっぽい感じ。非常に存在感があり、強いアクセントとなりました。
ゴッドセイファーナ: これも、庭先なんかで見たことある印象。斑入りの広い大きなつやのある葉っぱです。「斑入りあおき」ですね!なんていってた生徒さんもおられました。葉には薬効成分があるとか・・・。
ミスカンサス: 長い動物のひげのように、ひゅっひゅっとまん中に入っている葉っぱがこれ。いい遊び感を持っています。
玉しだ: 根に球形の貯蔵器官を持つことからこの名がある。随所にチョコチョコ入っているしだ。花束を作るときなんかにもよく入ってます。地味だけどしまる、そんな一本。
私は、普通のアレンジの花器を使いましたが、足が高い花器を使っておられる方もいらっしゃいました。高い位置から少し下に下がるような雰囲気で組み立てていくと、さらに大人の雰囲気!
【1】大まかな形を作る(縦長三角形「トライアンギュラー」)
1.最初に一番高い位置をきめる。エメラルドウェーブをつかって、オアシス中央ちょっと後ろ目にたてる。
2.それを基準に左右均等に赤ドラセナを配置する(一番外の線をたどったときに、三角形を描くように)。
【2】花器周辺にもさす。
花器ぎりぎりのところで左右水平に、玉しだをさす。
これが三角形の底辺になるので、上の大きさとのバランスが取れるように。
正面も玉しだをさす。あまり短いと扁平な正面図になるので、十分膨らませた上部を受け止められるような長さで。
【3】フォーカルポイント(今回はリューカデンドロン)をいれる
ほぼ中央にくるように長さを調節してさす。
このとき、前からばかりみてさすと、横から見たときに全然ふくらみのない扁平なアレンジになってしまうから、前からも横からもしっかり見て、立体感を持たせるように。(わたしが先生からよく受ける指摘です)
【4】肉付けする
ここまでの過程で、骨組みはできている。このあとは、ピットスポルム、ゴッドセイファーナなどを使って肉付け。
そのときの注意点は、@オアシスが見えないようにすること、A平坦にならないように横から前から見て入れること、B全体の三角形という形を守って入れること。
緑ばかりなので、自由に入れていいと思う。ジャングルみたい!といいながらしてもそれなりに緑の勢いややさしさがでるものですよ。
【5】クッカバラ、ミスカンサスで仕上げる
クッカバラは非常に強いので、形に注意していれる。全体の三角形を強く意識し、その線上に乗せるような感じでいれるといい。ミスカンサスはまったく別の動きをする葉っぱなので、ふわっとバランスを考えてさす。他の葉っぱに絡ませたりしても楽しい。